なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

ひゃくはち

日本 2008年 時間:126分 配給:ファントムフィルム
監督:森義隆 出演:斎藤嘉樹/中村蒼/市川由衣/高良健吾ほか
原作:

ひゃくはち

ひゃくはち

三宮シネフェニックスにて

夏の終わりに観ながら、こういう映画って春から夏にかけて観たかったなぁとぼんやり思った。
高校球児の夏・秋・冬・春そして夏って感じ。公開時期が微妙でちょっと不憫に思える。とても楽しい映画なのに。

観ていて、ほほえましくなるんだよなぁ。特に打ち込むものもなく学生時代を終えた身には羨ましくもある。
ずば抜けて突出したレギュラー確定の選手じゃなくて、むしろその他大勢のベンチ入りギリギリの選手が主役て面白いなぁ。
かといって、ストイックに白球を追いかけているわけでもなく、それなりに色々とw楽しんでいる様子もいいし。
それでも、最後の夏に向けて、友情にひびが入ろうとも、がむしゃらに最後の椅子を争えるって羨ましい。
どんぐりの背比べだからこその熾烈の争いって、一番しんどい立場だってわかるし。それでも、最後にお互いを称えられるってのが
良いなぁと。ここまできたら、とても綺麗に物語がまとまるのかしらと思ったら、彼らの考えたことといったら!いちびりにも
程があるよーって感じ。

高校野球の舞台裏というか大人の事情もちらりと見せたり、チームメイトの友情とか家族事情も描かれて、どれもドラマを盛り上げるには、いくらでも泣かせることもできるのに、あえて抑え気味に演出しているのが好感を持てた。みんな、そんなの承知の上で野球が好きなんだよーってのが伝わってきたし。リアルだけど生々しさがないのがいいのかなーという感じです。

ノブ役の子は、八嶋智人って体育会系にいたならこんな感じだったかもと思えて、ちょっとツボでした。
竹内力が珍しく借金取りじゃなかったです。素敵(嘘です)