クワイエットルームにようこそ
2007年 日本 時間:119分 配給:アスミック・エース
監督:松尾スズキ 出演:内田有紀/宮藤官九郎/蒼井優/りょう 他
シネカノン神戸
- 作者: 松尾スズキ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/08/01
- メディア: 文庫
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原作は読んでいるので、ヒロインが違和感がありまくりだなぁ。不幸なキャラはぴったりなんだけど、そこで甘んじているところが嫌なんですぅー。
明らかに常軌を逸している人間が他の患者に対して私は違うと言い放ち、自分が自分自身に向き合えなくなっている人たちに囲まれている非日常が日常である特異な日々。それを咎めるわけでもなく、ホントおかしいよねーて一緒になった視点で見せていくのは、松尾スズキはお手の物だと毎回感心する。そして、敢えてえぐってみせる自傷行為もね。他人の愚かしさを笑っているうちに、それが自分に跳ね返ってくるので、簡単に同調できないのよねー。
でも、内田有紀が今回それを緩和させたというか、ぶち壊したというか。蒼井優が体を削るほど頑張っているというのに!あ、りょうが思いのほか、冷徹な看護士役がはまってました。あの痙攣ぷりはお見事だと思う。