なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

リトル・チルドレン

2006年 アメリカ 時間:137分 配給:ムービーアイ
監督:トッド・フィールド 出演:ケイト・ウィンスレット/パトリック・ウィルソン/ジェニファー・コネリー

シネカノン神戸

Little Children

Little Children

原作:翻訳は出てないのか…

観終わった後に、この映画のタイトルに改めて考えさせられる。このタイトルに何の違和感も持たなかった私ってどうなのよ?
未成熟というか、発酵不全な大人がでてきている。何もかも、途中で投げ出しちゃったような。で、半端者同士でゲームみたいな恋愛をするんだけど、現実逃避なんだよねぇ。一見、知性も教養も備えているように見えつつも、肝心の生活力が身についていないというのか。でも、現実にしっかり足をつけている生活している人たちを見て、ちょっと鼻白む思いを抱いている女性をケイト・ウィンスレットを好演しているのだ。なんであんなに生活に倦んでいる女性がはまるんだろうねぇ。んで、プロム王子はこれからもこんな手近な恋愛ゲームを繰り返すだろうなーと思われる。

一応、メインとなっている2組の夫婦よりも、ロリ系性犯罪を犯して服役して、出所した男性の存在のほうが気にかかった。こんな息子を全身全霊で守り抜こうとする母親にかなりグッときてしまったよ。母の愛は強いなぁ。彼を取り巻く周囲の反応が観ていてぞっとしたんだが、実際同じ場面に遭遇したら同じ行動に走るだろう。そこで生きていかなきゃならないのは、かなり厳しいと思うんだが、その後、彼の取った行動が哀しくて、滑稽でもあり、もうどう反応していいのか困るよ。

ってわけで、この映画を観て、笑い飛ばせるほど、私は成熟した大人じゃないということを、改めて突きつけられた感じだった。

男性が見るほうがかなりきついかもしれない。