なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

酒井順子 先達の御意見 文藝春秋

先達の御意見

先達の御意見

先達もいろいろで、元負け犬とか、現状負け犬とか。それぞれの立場で著者に助言したり、励ましたりして面白かった。上野千鶴子の学者ならではアプローチには、説得力を感じたよ。ああいう冷静な分析をされると、ちょっと私何かはいたたまれなくなっちゃうな(笑)。でも、それよりも、私達の倍の人生を既に先に歩いてきた人たちの話は、実感がこもっているし、経験から出てくる言葉には重みがあるなぁーと思うのだった。やっぱり、田辺聖子センセーはわかってらっしゃる、と感涙をこぼしそうになったよ。優しいんだよ、言葉が。林真理子のアドバイスは勝者の余裕ってのを感じた。うるせーよと思ったけど。
酒井順子が先達にやりこまれているのが、面白かったりする。