藤野千夜 ベジタブルハイツ物語 光文社

ベジタブルハイツ物語

本当に取り立ててどうってことない人たちの日常の風景を描いているんだけど、ありふれた生活の喜怒哀楽をここまで深く書き込むことができるって、すごい観察力だなぁと思う。それをさらーと読ませてしまうところが好きなのだ。でも、この人は結構深い闇の部分も併せ持っているんだろうな、と思うこともある。一度その隠している部分も読んでみたかったりして。