なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

マラソン

2005年 韓国 時間:117分 配給:松竹・シネカノン
監督:チョン・ユンチョル
出演:チョ・スンウ/キム・ミスク/イ・ギヨン 他

走れ、ヒョンジン!

走れ、ヒョンジン!

三宮東映プラザにて鑑賞

ポイントはチョコパイです。冒頭に山のように詰まれたチョコパイの箱が印象的。

自閉症の主人公ってことを抜きにしても、親の子離れとか子の親離れというか精神的自立とか家庭不和とか、結構いろんな問題が含まれている。観る人の立場によって、観方が変わるような作品かもしれない。

つい最近まで、韓国では自閉症を障害認定されていなかった事情があるので、世の中の全てを敵に回しても子供を守り抜く母親の強さには圧倒された。そのための方法が正しいかどうかは別にしても、ここまで子供の為に頑張りぬけるんだなぁ。その強さに尊敬する。

その一方で健常者の弟はほとんどほったらかしにされているみたいだし、父親は子供の為に積極的に子育てに参加しているようでもなく、子供に対して受け入れているわけでもないみたいで、そっちの方がむしろ気にった。

あと、自閉症の症状について、あれは正しいのかなぁーと。訓練すれば、コミュニケーション能力が向上しているような描写があったけれど、そういうものなのだろうか。

映画としては、ハッピーエンドだったけれども、何となく割りきれなさを観じてしまった。家族がお互いに等分にサポートしてあげられたら、もっと良かったのになァと思うのは理想主義に走りすぎているのでしょうか。

フォレスト・ガンプ」と「レインマン」を足して、薄めたような印象。どちらも好きな人には良いかも。