なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

観た 愛国者に気をつけろ!鈴木邦男

元町映画館のラインナップは、興味をそそられるのだけど、見逃してしまうことが多い。この前日までに上映していた「なぜ君は総理大臣になれないのか」もそう。「はちどり」もそう。そして、塚口サンサン劇場は、そんな私の受け皿的存在。今度こそ見逃すまいと思う。

 

*2019年 日本 時間:84分 

監督:中村真夕 出演:鈴木邦男、雨宮処凜、蓮池透上祐史浩ほか

 

kuniosuzuki.com

20年以上前に「サイキック青年団」というラジオ番組があってですね、まぁ平たく言うなら、ゲスな番組だったのですが、何故か鈴木邦男氏がゲストに呼ばれていて、びっくりしたのですよ。右翼の大物らしいのに、ひょうひょうと会話を交わしていたので、記憶に残っていました。私の中での右翼といえば、街宣車で軍歌を大音量で流していて、よくよく聞けば意味不明なことをがなりたてている人たちというかなり間違ったイメージを持っていた時期だったのですね。今でも、あの人たちの存在は謎です。

それはともかく、彼の政治活動の葛藤を繰り返してきたなかで、いろんな人に直接会いに行き、話を聞く、相手の主張を否定せず、理解しようとする姿勢はこれは民主主義の体現化ではないのかと思いました。理解することと共感することは別の話であって、それに対しての線引きができるのは、自分自身が確固たる信条や信念を持っているからではないのかしら。なかなか、そういう成熟した大人っていないよなぁ。私も含めて。それが今の同調圧力が強い空気のなかで、癒しととらえる人もいるでしょう。上祐氏と徐氏(オウム真理教幹部を刺殺した実行犯)を引き合わせたりってこともされていたり、三浦和義氏とも面識あったり、フィールド広すぎる。

ただ、大勢の人に囲まれているけれど、鈴木氏はとても孤独なのではないのかとも思った。彼の思想を正しく理解し、共感できる人はどれだけいるんだろう。余計なお世話ですが…彼は、それすら受け入れているのだろうなぁ。84分は、彼を知ろうとするには短すぎる。

 

余談ですが、彼の対談相手に康芳夫氏が登場していて、びっくり。生きていたのか…家畜人ヤプーねぇ。オリバー君来日とか懐かしすぎる。いろんな人がいていいってことですかね。