なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

大地(Social Distancing Version)

*【PLAY】大地(Social Distancing Version)

サンケイホールブリーゼ 1階K列19番

作演出:三谷幸喜 

出演:大泉洋 山本耕史 竜星涼 栗原英雄 藤井隆
濱田龍臣 小澤雄太 まりゑ 相島一之 浅野和之 辻萬長

stage.parco.jp

久しぶりの観劇!不要不急の外出は控えるべきなんだろうけど、

この出演者を観たら、指が勝手に購入ボタンをクリックしてしまうんだから仕方ない。

事前に届いたメールは、チケット半券に名前と連絡先の記入、COCOAのダウンロード、 大阪コロナ追跡システムの登録について、協力を求めるものだった。席は前後左右空いているし、これでペイできるのだろうかと心配になる。物販はパンフレットのみ。トイレに至っては、終演後は使用不可です。終演後は、退席も案内に従うスタイル。

開演前の期待に満ちたざわめきもなく、静かに待っているのも、通常とは違う。

 

銅鑼の音が響き、幕が開くと、そんな新しい形の上演スタイルへの戸惑いもあっという間に吹き飛んでしまう。観劇最高に楽しい。

収容所で再教育されている役者やパントマイム、演出家たち。なぜだか収容所の管理官は芝居好きって設定。再教育を受ける代わりに管理官の戯曲を稽古している。芝居好きの血が騒ぐ。セリフ回しが最高にかっこいい。浅野和之の立ち姿かっこよすぎじゃね。腰痛持ちだなんてwパントマイムも軽やか。辻萬長の座長っぷりも、相島一之の熱血漢っぷりも、山本耕史のマッチョぷりも、はまりすぎ。

チャペックを演じる大泉洋がこれだけの役者を引っ張るのだから!彼は便利屋的存在で芝居に関しては他の面々に対してコンプレックスがあるけれど、生活力に関しては自負するところがあり、この収容所生活においては存在意義を見出している。それが、最後にあんなことになるなんて…皮肉なことだ。出来れば、最後の最後でと思ったのだけど…

みんな芝居が好きなんだなぁと思ったら、途中でなんだか泣けてきた。ちょっと「笑いの大学」を思い出した。

面白いとしか、観てよかったとしか言いようがない。

一日も早く、満員の劇場で芝居が観られる日が来るように願ってやみません。若干の後ろめたさを感じずに、劇場に足を運べるように。

大千秋楽までに、劇場からコロナの感染者が出ませんように。

いろんなことに制約があるなかで、そんなことを微塵も感じさせなかった芝居、最高でした。