なんてつメモ

どうってことない日々のあれこれ

*【BOOK】西川美和 スクリーンが待っている 小学館

「素晴らしき世界」を見たくなるじゃないか!

映画館に行きたい!また、塚口サンサン劇場に行くかも

スクリーンが待っている

*【BOOK】寺地はるな 水を縫う 集英社

素敵なドレスをみたいな。爽やかな読後感。

自分の好きなことや怖いと思っていることを、否定せずに、受け入れてくれる人が傍にいることは心強いよね。ただ、それを言葉にするのは難しくもある。自分と違うことを受け入れいるのは、とても難しいけれど、排除や否定する方向に行かなければ、もっと生きやすくなるのに。

水を縫う (集英社文芸単行本)

大奥最終巻

2月は大奥最終巻を読むことを心の支えとしてきました!

朝日新聞の一面広告を見て、びっくりしましたよ。新聞広告でびっくりしたのは、宮沢りえの「サンタフェ」以来だわ。30年ぐらい前?白泉社すごい!「ガラスの仮面」が無事完結したら、どうするんだろ。2面広告ですかね。それとも地方紙や日経にも掲載する?東スポに出しちゃう?というか、新聞広告を選択したってのが、出版社だなぁと思うわけです。それはさておき。

もちろん、得装版を買いましたよ!

*【COMIC】よしながふみ 大奥 19巻 白泉社

 

最後のセリフまで良かった。16年の長い間、将軍家を取り巻く人たちの生き様を堪能させてもらった。家を継承するために個人では抗うことが出来ないこともありながらも、切に生きていた人たちの思いが伝わってくる。そして、史実とうまくリンクさせていることの技量に深く感銘を受けた。

すごいなぁー。これ、小説にしたら、大菩薩峠くらいになるのかもしれないねー。読んだことないけど…

最終巻まで楽しませてもらいました。お疲れ様でございました。どれだけの膨大な資料を読み込んで、この世界を作りあげたのだろう。読むのはあっと言う間だけれど。

もう、続きが読めないのが悲しいので、最初から読み返したい。

公式ビジュアルファンブックの中の対談も面白いので、是非。

 

あれこれ

気が付けば、2月も終わろうとしている!

緊急事態宣言発令中で、またしても在宅勤務導入中。

在宅勤務しろという上司はずっと出勤しているのはどういうこと?

そんな感じで、モヤモヤを抱えて無駄に2か月を過ごしたことを反省。今は、解除になったらすることを考えて、気持ちを浮かせようとしている。現実逃避だっていいじゃないか。

そういえば、西條奈加さん、直木賞受賞おめでとうございます。

ずっと愛読してきたので、なぜ今なんだろうと思うけど、今のストレスフルな状態をいやしてくれる作風が好まれたのかしら。

そういえば、よしながふみの「大奥」最終巻が出ますね。なんか、寂しいような嬉しいような。

 

 

今回読んだのは、結構ガツンと来る一冊だった。辞書と見まがうぐらいの厚さにひるんだけれど、ページをめくるのも、もどかしいぐらいで、徹夜して読んでしまいました。

*【BOOK】乃南あさ チーム・オベリベリ 講談社

感想は後日

チーム・オベリベリ

 

読んだ

*【BOOK】上野 誠 万葉学者、墓をしまい 母を送る 講談社

万葉学者、墓をしまい母を送る

もっとシビアな母親を看取った体験記だと思って、手に取ってみたんだけど、予想外に軽妙な文体で書かれたエッセイだった。しかも、タイトルに万葉学者と謳っているだけにあって、「古事記」や「万葉集」からの看取りや殯のアプローチ今のシステムとして構築された結婚式や葬式に至る過程の考察も、が興味深いというか、腑に落ちることが多くて面白かった。

私は、親族やご近所の方が総出で、通夜や告別式の準備に取り掛かるさまを見てきた世代ではあるけれど、面倒だなぁと思いながら、今となっては郷愁さえ感じることがある。当事者になるのは、勘弁してくださいって思うんだけど。あの騒々しさは、一瞬悲しみを忘れられる意味もあったのかもしれない。どうだろうか。

行間から時折のぞく著者の思いが見送った人の安堵感と同時に喪失感は、これは言葉のない時代からも変わらない感情なんだろうと思う。だからこそ、千年以上遥か昔の人が詠んだ歌に心を打たれるのだと改めて思う。

著者の祖父が建立したお墓が想像つかない。どんだけ大きいお墓なんだろう。沖縄で見かけるお墓とも違うものらしい。仏舎利みたいな感じなのか。以前、高野山に行った際に案内人の人が「大きな墓を作る人のことを、大バカ者と言います」って説明を受けたことをまざまざと思い出した。維持費が大変だからって意味のことを言われた気がする。高野山には立派な建物といってもいいぐらいのお墓がたくさんあるけれども。

それにしても、7年間の入院生活を著者は詳しくは記してはないけれど、転院の繰り返しは、情報戦と書かれていたけど、神経が磨り減る思いだったのではと想像される。お疲れさまでした。

 

*【BOOK】梨木香歩 炉辺の風おと 毎日新聞出版

炉辺の風おと

梨木さんの作品は、気持ちを浄化させられるような装置が仕組まれている気がする。

私だけだろうか。車にカヌーを積んで、湖に向かうというエッセイを以前に読んだ時から、自然をこよなく愛している人なのはもちろんだけど、もっと大地に根を張った感じがする。八ヶ岳の山小屋暮らしを始めたそうで、雰囲気自然好きじゃなくて、アウトドアの人なんだなぁ。以前からの著作からもその片鱗は伝わってきたけれど。山小屋を買うって、相当だよなぁ。その生活ぶりも質実剛健。焚火するの、キャンプではないのに?って怠け者の私はおののいてしまう。そして、自然に対する畏怖を持って、生活をしているところが、本物だよなぁと感服する。そんなことを言ったら、私は猟師でも木こりでもありませんと言われてしまうのだろう。妄想が過ぎてしまった。

このエッセイでは、父親を看取ったことを触れている。抑えた筆致で描かれているけれど、これからのライフワークになるかもと言われるぐらい、強烈な体験だった。父親の想像を絶する苦しみとそれを理解してもらえない辛さはいかばかりだったのだろう。最期を自宅で迎えられたのは、せめてもの慰めや安らぎになったのだと思いたい。

2021年はもっと内省的な人間になりたいと思った。

 

読んだ

*【BOOK】桜木紫乃 家族じまい 集英社

家族じまい

それぞれの家族の在り様とか、結婚の形とか考えさせられた。

結局のところ、理屈でどうなるものではないのかなぁと思ったりする。結婚にしても、計算づくで一緒になったとしても、相手が自分の思惑通りに動いてくれるとは限らないし、相手もある種の計算があって一緒にいるわけだ。どうにもならないことをどうやってまとめていくのか、それをどうやって終わらせるのか。仕舞っていくのか。解けない問題だし、正解も一択ではない。永遠の宿題のような、でも当事者がこれに決めたと思ったら、それが回答なんだろう。

啓介の円形脱毛症の理由…知りたかった。

*【BOOK】深緑野分 この本を盗む者は  角川書店

この本を盗む者は【電子特典付き】 (角川書店単行本)

あらすじも気にせず、前に読んだ「ベルリンは晴れているか」や「戦場のコックたち」みたいなシリアスな展開を想像していたら、これファンタジーやん!こういうのも描かれるのかってびっくり。何と言うのか古めかしい屋敷で繰り広げられる冒険は、ちょっとジブリっぽい世界観。家に地上2階地下2階の書庫があるってどうなのよ?うらやましい。入り浸りたい。本嫌いなのに、本を読まないと問題が解決できないって仕掛けが面白い。そして、この物語は終わりがない。自分が手に取らないジャンルだけど、だからこそ作者の術中にまんまとはまってしまったのかもしれない。

読んだ

*【BOOK】なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと 監修 池上彰 学研プラス

なぜ僕らは働くのか-君が幸せになるために考えてほしい大切なこと

 

*【BOOK】沢野ひとし ジジイの片づけ 集英社

ジジイの片づけ

*【BOOK】又吉直樹 人間 毎日新聞出版

人間